エピソード2「極限の心理状態」では、強盗を目前にした時、それを理解するまでの思考について綴りました。おそらく皆同じ心理状態に陥ると思います。ご自身だったらと当てはめながら読んで頂けるといいかもです!
前回までのあらすじ
時刻は深夜3時を廻ろうとしていた。
ジェダイの騎士イチキ(@Ichi)はバイト先の閉店作業を終え、
買った記憶のないバニラシェイクをすする。
事務所では閉店後にも関わらず、ドライブスルーのチャイム音がやたらと鳴っていた。
イチキ 「猫じゃね?」
松木さん「あ、そうそう。乗馬はドライブスルーOKらしいよ。」
イチキ「え!?じゃあ、ケンタウロスはドライブスルーOKなん!? アイツずるくね!?」
松木さん「ん〜それは、そもそもアイツ裸だから、生理的にアウト!」
何度もなるチャイムを気にする事なく、
イチキは惑星ジタクへ向け、この空域から急速に離脱しようとしていた。
イチキはいつも通り、外界への扉へ手を掛け、勢いよく右に開けた時の事だった。
ドンッ!!
気づけば、尻もちをつき、包丁を持った男を見上げていた。
助けて!レオタード仮面様!!・・・・・
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極限の心理状態
「サワいダら、コ○す。」
狂気で荒ぶる呼吸をそのままに、男が包丁を突き出した。
「え?」
男は外へ出るはずだった勝手口に鍵をかけた。
ガチャン!
月が浮かぶ静かな森の水場に響く、突然の銃声のようなこの音。
この音が無音の店内に響いた時に頭によぎった事を
いまだに鮮明に覚えている。
「バイト先の別の先輩がふざけてるんやな!」
「え?ドッキリカメラ?一般人にもあんの!?ちょっと嬉しい!」
自分でも分かる。「そんなわけないやん」と。
でも、これ現実。おふざけなしで、こんなサムい事が頭を高速でグルグルグルグル。
戦場で育ったとかでない限り、多分みんなそうなる。言い切れる。
今この瞬間に起きている、非常識を、必死で肯定しようとする防御本能。
何が起きているのかを理解したいが、受け入れないといけない現実からの逃避。
非常識を受け入れまい頭がもがく。
ただそれが、恐怖なのかが分からないが、武力による支配である事に気づく。
即座にまた別の感情が沸騰する。
ふざけるな!疲れて帰ろうしてんのに、テメェ何してんだ!
ようやく”包丁を持った目だし帽をかぶった男”が”強盗”であると認識できた頃には、
全身が怒りで震えた。
尻もちをついた体制から、どうやって強盗にとびかかろう…
…あ、、、包丁の向き先、、、…
その向けられていた先は、バイト仲間の松木さんであった。
今抵抗すれば、刺されるのは松木さん。
沸騰した怒りでたぎる感情は、一瞬で虚無と化した。
男の一言とほぼ同時に自走しはじめた情報の整理。
かかった時間は、ここまでで3秒程度であった記憶。
そしてそれは、男の一言が、
圧倒的な支配力を持って「自分の身を守れ」と言っている事が分かった。。。
以上です。
いつもご静聴ありがとうございます!
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