いつも防犯記事を書いていますが、ぜひ知ってほしい子供の交通事故に関するデータがありました。対策をすれば充分に防げるものもあります。一番の問題は、お子さんが交通事故のリスクを知らない事です。共に学んで頂けたら嬉しいです。
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この記事の内容
- 子供の交通事故の原因
- 交通事故の件数に関するデータ
- 交通事故に合わない為の約束
子供の交通事故の原因
こんにちは、イチキ(@Ichi)です!
いつも防犯記事を書いているイチキです。
子供や女性が犯罪に巻き込まれない世の中にしたい!と本気で考えています。
たくさん防犯記事を書いていますが、特に、子供は守られるべき存在です。
犯罪から子供を守る為に、子供の防犯記事もたくさん書いています。
防犯記事を書く為にも、色々な事を調べますが…
今日はその副産物。
ぜひ、あなたにも知っておいてほしいデータがありますので、それを記事にします。
交通事故に注意するのは、小学生だけじゃありません。
中学生や高校生もです。
特に高校生の自転車での事故の多さには驚きました…
子供たちを守る為に、この記事が少しでも役に立つ事を心から願います。。
今日は交通安全のイチキです。
この記事では交通事故に関するデータを元に、
どういった事故が多いのか?
どういった対策が必要なのか?
について触れていきます。
知ってると知らないとでは全然違うはずです!
交通事故に関しては、相手がいる以上、完全に撲滅する事は難しいかもしれません。
しかし、あなたのお子さんが原因となってしまう交通事故であれば、完全に撲滅する事はできるかもしれません。
交通安全に関しても、防犯に関しても言える事ですが、何より重要な事は、お子さんの危機回避能力です。
この危機回避能力の向上の方法に関しても記事を書いていますので、参考にしてみて下さい。
より『【子供の防犯その三】お子さんの危機回避能力を高める事』から抜粋
最も大切な事は、お子さん自身が「あれ?おかしいな」と思える判断力を持つ事だとイチキは考えています。
そういった力を養う為にはどうしたらよいかを以下の記事にまとめています。
【子供の防犯】「声かけ」に負けない子供になるために!親子でシミュレーション!
【子供の防犯】絶対にできる「防犯子育て」の基礎その1!親の愛で育つ子供の心
【子供の防犯】絶対にできる「防犯子育て」の基礎その2!親が学ぶべき子供の事
こちらでは実際の練習方法もまとめています。
防犯ばかりではなく、交通安全でも、あなたの大切なお子さんの命を守る事に繋げたいです。
それが一人でも多くの子供たちの未来に繋がるのであれば、イチキは嬉しいです。
交通事故に関するデータ
これらのデータですが、見ているだけで、すごく心が痛くなります。
ですが、被害にあってしまった子供たちが残していってくれたものです。
無駄にしないように、しっかりと受け止める必要があります。
あなたにも目を通して頂きたいですが、あなたのお子さんにも伝えてあげて下さい!
小学生の交通事故
小学生の交通事故に関するデータ
【グラフ1】
小学校1年生の歩行中の事故が圧倒的に多いです。
歩行中の事故は小学校6年生の約3.6倍もあります。
学年が上がるごとに歩行中の事故は減っていきますが、今度は自転車乗用中の事故が増えていきます。
自転車に乗る機会は増えますが、低学年の頃にかぶっていたヘルメットもかぶらなくなる等も重傷以上のケガをしてしまう原因なのかもしれません。
【グラフ2】
グラフ1で分かるように、小学校1年生の歩行中の事故が小学生の事故の中で最も多いです。
グラフ2で分かる事は、その中でも小学校1年生の事故が5月に急増するという事です。
少し慣れてきたり、一緒に登校・下校する友達を見つかったりする時期です。
「私用」が最も急増しているので、学校から帰ってから遊びに行き来する友達ができたり、習い事に一人で行く時、外で遊ぶ時などは最も注意が必要な時期なのかもしれません。
もちろん、登校・下校時も注意が必要です。次のグラフを見て頂ければ分かります。
【グラフ3】
小学校1年生から小学校6年生まで合計して見た場合です。
登校・下校で約30%を占めています。
「訪問」「遊戯」も合わせて約30%を超えています。
小学校1年生の場合は特にですが…
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遊戯
- 外遊び中 訪問
- 友達の家に遊びに行く途中
- 習い事に行く途中
学校以外の外出にも注意が必要です。
「遊戯」が「下校中」は、「友達といる時」と言い換える事ができるかと思います。
友達といる時が事故が多くなる傾向がある為、友達同士でお互い注意して遊べるといいですね。
【グラフ4】
第1当事者:交通事故に関与した車両等の運転者又は歩行者のうち過失が重い者。
第2当事者:第1当事者の次に過失が重い者(1対1であれば過失がない場合もある)。
では、どういった所で事故に巻き込まれてしまうのかというグラフです。
交通事故のほとんどが道路の横断中です!
「横断中」の赤枠の中の「その他」は横断歩道ではない所での横断です。
学年が上がるごとに事故に巻き込まれてしまう人数は減りますが、小学校1年生から小学校6年生まで道路の横断中は特に注意して下さい。
横断歩道の横断中の事故には、信号がついていない横断歩道も含まれていますが、これはツラいデータです…
ここに関しては、「交通事故に合わない為の約束」の所に書きます。
「横断中」の「その他」に関しては、いわゆる「飛び出し」に該当します!
お子さんの視野はあなたの視野よりも狭いです。
当然、直進してくる車もそうですが、曲がってくる車など、視野に入っていない可能性があります。
まずは、必ず横断歩道を渡る事を徹底して下さい!
小学生の交通事故について
グラフ1からグラフ4までをまとめると…
小学校1年生は歩行中、学年が上がるにつれて自転車乗用中、
下校中、外遊びしている時(友達といる時)、
飛び出しや横断歩道での道路の横断中に、
交通事故に巻き込まれてしまう。
という事ができます。
中学生・高校生の交通事故
中学生・高校生の交通事故に関するデータ
【グラフ5】
かなり驚いたデータでした。
中学1年生の自転車乗用中の交通事故は、小学校6年生の約2倍。
高校1年生の自転車乗用中の交通事故は、小学校6年生の約5倍。
グラフ5は5年間の合計ですので、高校1年生の自転車乗用中、年間約5,800人が死傷事故に合っています。
中学生・高校生のお子さんとなると、かなり頼もしく思えます。
しかし、ツラいデータになっているのが現実です。
何が原因なのかは次のグラフで見えてきます。
【グラフ6】
グラフ5の所でも触れた、中学生・高校生の自転車乗用中の交通事故で最も多いものです。
補足しておくと、この出会い頭での交通事故の81.9%が交差点で起こっています。
これは自転車側の…
- 安全不確認
- 指定場所一時不停止等
- 交差点安全進行義務違反
- 動静不注視
が原因となっている場合が多いです。
自転車側の「違反なし」での交通事故の数も多いですが、これは信号がなかったり、横断歩道がなかったり、一時停止線がなかったりだと考えられます。
違反なしとはいえ、前提として「出会い頭」での事故である事に違いはありません。
一見、自転車をかっ飛ばしている中学生や高校生が悪いように思えます。
しかし、そうではないとイチキは思います。
一番の問題は交通事故に関する学びがなかった事ではないでしょうか。
中学生・高校生の交通事故について
グラフ5とグラフ6をまとめると…
高校1年生をピークに、その数は自転車乗用中の交通事故は小学生6年生の約5倍。
交差点での出会い頭での交通事故が約81.9%。
指定場所一時不停止等、交差点安全進行義務違反、動静不注視など、危険への認識不足が原因。
という事ができます。
交通事故に合わない為の約束
この記事では、これらのデータから、お子さんに最低限守ってほしい3つのポイントを挙げさせて頂きます。
交通事故は、これは子供たちが悪いはずがありません。
異常な運転をする一部のドライバーが巻き起こす交通事故を除きますが…
交通安全に関する正しい知識を、教わっていない事が原因だとイチキは思います。
学校では学問だけではなく、多くの事を学ぶ事ができます。
ですが、交通ルールの学習など「命を守る授業」はありません。
なので、この一番の必修科目は、あなたがお子さんに教えてあげて下さい!
お子さんには無限に楽しい未来が待ってます。
これから書く3つのポイントは難しい事ではありません。
お子さんに、どうか守ってほしいです。
横断歩道での確認方法
車を運転していて、側道を走る自転車が、前後を確認せずに車の前を横切った。
こんな経験ありませんか?
まず、前提として、横断歩道以外の横断は本当に危険だという事をお子さんに教えてあげて下さい。
データから分かるように、交通事故は、横断歩道や道路の横断中がほとんどです。
横断歩道を渡る時は、左右を確認!
と教わった事でしょうし、そうお子さんに教えていらっしゃるかと思います。
ですが、イチキは前後の確認も必須だと言い切ります!
横断中でも、進行方向が同じ自動車の信号は青です。
当然、お子さんが横断している横断歩道を横切る場合もあります。
お子さんにとって背中側の車や、急いで曲がろうとする車が突っ込んできますよね?
これを初めて意識したのは、私は自動車免許を取る時でした。
学生の頃は、何も気にしていませんでしたが、私が横断中は車が止まっていてくれたんですね。。
多分、お子さんも、青信号で左右確認したら、車は絶対に来ないと思っています。
それは違いますよね?
すごく重要です!
青信号になって、前後左右を確認、横断をはじめ、横断中も左右を意識しながら素早く渡る。
これが正しい横断歩道の渡り方です。
出会い頭に要注意
ここは正しい横断歩道の渡り方を記した前項の応用になります。
特に自転車の事故が多いです。
また、信号も横断歩道も一時停止線もない交差点である事を想定します。
横から車が出てくる可能性がある場合は、必ずいつでも止まれるスピードに落とすようにして下さい!
車で言うところの徐行です。
本来なら車も徐行すべきですが、交通事故の合ってから「車の方が悪かった」では遅いのです。
自転車乗用中の小学生・中学生・高校生がほぼ持っていない知識が「優先道路」という概念です。
車は、自分の方が優先道路だとノンブレーキで交差点を通過します。
もちろん、お子さんは優先道路かどうかなんて分からないので、お子さんもノンブレーキで交差点につっこむわけです…
できるだけ早く目的地に着きたい。
力が有り余っているお子さんは、トップスピードで自転車をこぎます。
もう一度言います。
交通事故の合ってから「車の方が悪かった」では遅いのです。
それは裁判での考え方であって、交通事故に合ってしまったら遅いです。
車が出てくる可能性がある所では、常に必ずいつでも止まれるスピードに落とす。
毎日繰り返し伝えて下さい。
できるだけお子さんが小さい頃からの方がいいです。
その理由は以下の記事も参考にして下さい。
防犯に関する記事ですが、交通安全教育でも同じ事が言えます。
自転車でもイヤホンを取ろう
これに関しては、もはやですね…
五感のうち1つを自ら削ぎ落とし、注意も散漫にする行為。
後ろからの車に気づきますか?
見えない角から車が近づいている事に気づきますか?
特に、中学生・高校生になってから、このリスクを伝えても多分話を聞いてくれません。
先ほどにも添付した記事ですが…
そうなる前に、しっかりと教えておく事が何より重要です。
ちゃんと伝わっていてくれれば、自転車で音楽を聞きたい欲求よりも、注意が散漫になる煩わしさを感じるようになってくれるでしょう。
それでも、イヤホンをやめない。
自分が交通事故に合う可能性だけでなく、他の歩行者に重傷を負わせてしまったり、命を奪う事になります。
実際に、自転車に乗っていた高校生が、小学生に衝突し骨折させ、そのまま逃げた事件があります。
イヤホンと両手に物を持った状態で自転車に乗っていて、お年寄りを死なせた事件もあります。
仮に逃げ切っても、一生罪を償えない十字架を背負います。
捕まっても、自分がケガをさせたり死なせた人は戻ってきません。
どうしても、お子さんがイヤホンをつけて自転車に乗るのであれば、加害者になるリスクもしっかり伝えて下さい。
加害者になった時点で、明るい将来とは言えない人生になる可能性は高いです。
イヤホン程度で、お子さんの未来を絶望的なものにしないよう、お子さんに寄り添ってあげて下さい。
以上、いつもご静聴ありがとうございます。
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